玄人志向のマルウェアスキャン・駆除ツール
ウイルス、トロイの木馬、スパイウェア、アドウェア、ボット、その他の悪意のあるプログラムを検知して駆除することができるコマンドラインツール。有償のウイルス対策製品と同じ Bitdefender と Emsisoft のデュアルスキャンエンジンを使用してシステムからマルウェアを除去します。
システム管理者に最適なウイルススキャンツール
このコマンドラインスキャナは、同社の駆除ツール Emsisoft Emergency Kit と同じ機能を備えていますが、グラフィカルユーザーインターフェースはありません。システム管理者や専門的なユーザー向けに作られており、バッチ処理に適しています。
Emsisoft Commandline Scanner は、頻繁に更新されているので新しいデータベースを含んでいますが、コマンドラインからインターネットアップデートを利用して最新のコンポーネントと定義ファイルにアップデートすることもできます。
豊富なスキャン方法とスキャン設定
基本的なスキャン方法は、アクティブなプログラムを検索する「クイックスキャン」、クイックスキャンに加えて Windows システムフォルダやプログラムフォルダをスキャンする「スマートスキャン」、全てのドライブをスキャンする「ディープスキャン」が利用できます。
また、マルウェアのトレース(痕跡)やルートキット、トラッキング・クッキー1、PUP(望ましくないプログラム) 2などのオブジェクトの感染を個別にスキャンしたり、指定した拡張子のみのスキャンや、スキャンから除外するファイルやフォルダをリストしたホワイトリストを使用したスキャンなども実行可能です。
その他、アーカイブ、メールアーカイブ、NTFS 代替ストリーム、クラウドスキャンなど、さまざまなスキャンタイプから選択できます。
スキャンのカスタマイズができるので、使い方を覚えればかなり便利
コマンドラインツールは何かと避けられがちですが、このスキャンツールはコマンドさえ使えれば複雑なスキャンも簡単に実行できるので、コンピュータの感染を様々な方法でチェックしてマルウェアの除去や隔離を行いたいユーザーにとっては最も便利なツールです。
感染している PC の USB ドライブからウイルススキャンを実行したり、ほかのマルウェア対策ソフトで検出・駆除できないマルウェアを駆除したい場合にも役に立ちます。
機能
- マルウェアやスパイウェア・望ましくないプログラム(PUP)の検出・駆除・感染の修復
- マルウェアや疑わしいファイルを隔離
- インターネットアップデート
- 豊富なコマンドラインオプション
仕様
ダウンロード
画像
使い方
インストール方法・基本的な使い方
- ダウンロードしたファイルを管理者として実行します。
- インストールの確認画面が出るので[Install]をクリックします。デフォルトでは C:¥EmsisoftCmd にインストールされます。
- Windows のコマンドプロンプト(cmd.exe)を管理者として開きます。
- a2cmd.exe を含むフォルダを参照するため cd C:¥EmsisoftCmd と入力してエンター。
- a2cmd.exe と入力してエンターを押すとヘルプページが表示されます。
コマンドラインパラメータの一覧
- スキャンタイプにスキャン設定を組み合わせて使用します。
a2cmd.exe [path] | [parameters] スキャンタイプ: /f=[], /files=[path] ファイルをスキャン。ファイルまたはフォルダへのフルパスが必要 /quick アクティブなプログラムとスパイウェアの痕跡をスキャン /malware 重要なフォルダのみスキャンする /rk, /rootkits アクティブなルートキットをスキャン /m, /memory アクティブなマルウェアがないかメモリをスキャン /t, /traces スパイウェアの痕跡をスキャン /fh=[handle] /pid=[PID] ファイルハンドルをスキャン /b=[pointer] /bs=[size] /pid=[PID] バッファをスキャン スキャン設定(スキャンタイプと一緒に使用) /pup 迷惑プログラム(PUP)をスキャン /a, /archive 圧縮アーカイブ(zip, rar, cab)をスキャン /am メールアーカイブをスキャン /n, /ntfs NTFS代替データストリームをスキャン /cloud=[] "1"の場合、スキャナはクラウドを使用します(デフォルト値は "1") /dda, /directdiskaccess ダイレクトディスクアクセスを使用 /l=[], /log=[filepath] ログファイルをUnicode形式で保存 /la=[], /logansi=[filepath] ログファイルをANSI形式で保存 /x=[], /ext=[list] 指定されたファイル拡張子のみをスキャン /xe=[], /extexclude=[list] 指定したファイル拡張子以外のすべてをスキャン /wl=[], /whitelist=[file] ファイルからホワイトリスト項目をロード /d, /delete 見つかったオブジェクトを削除 /dq, /deletequick 見つかったオブジェクトを素早く削除 /q=[], /quarantine=[folder] 見つかったマルウェアを隔離 /rebootallowed 削除するためにOSの自動再起動を許可 マルウェア処理(スタンドアロンパラメータ): /ql, /quarantinelist 検疫済みアイテムを一覧表示 /qr=[], /quarantinerestore=[n] 検疫のアイテム番号nを復元 /qd=[], /quarantinedelete=[n] 検疫のアイテム番号nを削除 オンラインアップデート: /u, /update マルウェアシグネチャの更新 /uf=<feed>, /updatefeed=<feed> 指定された更新フィードからの更新 /proxy=[proxyname:port] プロキシアドレスとポート番号 /proxyuser=[username] プロキシユーザー名 /proxypassword=[password] プロキシユーザーのパスワード 一般的なコマンド: /?, /help ヘルプメッセージを表示 結果コード: 0 - 感染は見つかりませんでした 1 - 感染が見つかりました
- 例:メモリとトレーススキャン、アーカイブスキャン有効の状態でドライブ C:¥ をスキャン。 検出されたマルウェアは検疫に移動する場合。
a2cmd.exe /f="c:¥" /m /t /a /q="c:¥quarantine¥"
- Emsisoft Anti-Malware がインストールされている場合にサービスを使用してスキャンする場合は a2cmd.exe /s と入力。サービスを削除する場合にはコマンドプロンプトで sc delete epp と入力して下さい。