カメラの写真(RAW)の編集に適した画像編集アプリ
デジタルカメラの画像(RAW形式)の編集に適した写真編集アプリ。ホワイトバランスなどの色の調整、露出やシャープの調整、リサイズや切り抜きなどの多数の編集機能を備えています。
RawTherapee の概要
RawTherapee は、デジタルカメラの未処理の画像を編集するためのクロスプラットフォームの画像処理プログラムで、Windows と Mac・Linux で使用できます。カメラで撮影した写真の画像の見栄えを良くするために調整したり、良くない部分の修正や、好みの編集を施すことができます。
RawTherapee の特徴
このアプリは RAW 画像の編集に特化した豊富な機能が利用できるのが特徴で、編集履歴の表示やお気に入り機能、バッチ処理やキュー処理、プロファイルの保存 / 読み込みなどの、編集をスムーズに行うための便利な機能も備えています。デジタル一眼レフや中判カメラなどのほとんどのカメラに対応しています。
利用可能なツール
RawTherapee で利用できる画像処理(調整やフィルタ)の機能の一覧です。
露光 | 露光補正・シャドウ / ハイライト・トーンマッピング・ダイナミックレンジ圧縮・ビネットフィルター・グラデーションフィルター・Lab 調整 |
CbDL | シャープニング・ローカルコントラスト・エッジ・マイクロコントラスト・インパルノイズ低減・ノイズ低減・フリンジ低減・コントラスト(詳細)調整・霞除去 |
カラー | ホワイトバランス・チャンネルミキサー・白黒・HSV イコライザ・フィルムシミュレーション・ソフトライト・RGB カーブ・カラートーン調整・カラーマネジメント・ |
高度 | レティネックス・CIE色の見えモデル2002・ウェーブレット |
変形 | 切り抜き・リサイズ・レンズ / ジオメトリ |
raw | デモザイク・前処理・色収差補正・Raw ブラックポイント・Raw ホワイトポイント・ダークフレーム・フラットフィールド・ネガフィルム |
メタデータ | コピー・Exif / IPTC の編集 |
画像の操作・表示関連の機能
上の機能の一覧にはありませんが、一般的な「切り抜き・角度修正・90度回転・上下左右反転」の機能ももちろん利用できます。また、編集する画像はズームインやズームアウト、1:1(100%ズーム)表示をすることができるので、詳細を確認しながら画像を編集することができます。
キュー処理
「キュー」は処理する画像を待機させておくことができる機能です。この機能を使うと PC に負担がかかる処理を後回しにできるので、画像を何枚も続けて編集したり、複数の画像を一括処理したい場合に役に立ちます。キューを使って複数の画像をそれぞれの編集方法で処理したり、複数の画像を同じ編集方法でバッチ処理することができます。
処理プロファイル
「プロファイル」は画像の処理の設定が格納されているファイルです。RawTherapee で RAW 形式の画像を開いた場合、デフォルトのプロファイルが適用され、編集の開始に適した基本的な設定(自動露光補正とシャープ化、色収差補正の調整)が RAW 画像に施されます。
デフォルトのほかに、RawTherapee には色々な処理プロファイルがあらかじめ用意されているので、そのプロファイルを編集の起点にして楽に画像を編集することができます。また、画像編集後に独自の処理プロファイルを保存することもできるので、同じ設定をほかの画像に共通して使うことができます。
写真を修正するアプリケーション
RawTherapee はカメラで撮影した写真を修正したり、好みに編集したり、ほかの形式に変換したい場合に必要なアプリケーションです。機能が豊富なので初めて使う人はどの機能を使えばよいのか分からず迷うかもしれませんが、最初は基本的な「露光補正」や「ホワイトバランス」から編集を始めると良いでしょう。
機能
- カメラの画像の編集・調整
- 多数の調整パラメータ
- 撮って出しの JPEG 画像の作成
- 編集をキューに追加してあとで処理を実行
- 複数の画像の一括処理
- 0~5 の星数で画像をランク付け
- 画像にカラーラベルを付与
- メタデータの追加 / 編集 / クリア
- プロファイルの保存と読み込み
- 外部エディタで編集
対応画像ファイル形式:
- 入力:ほとんどのデジタルカメラの RAW 画像
- 出力:JPEG(8 bit)・TIFF(8/16/32 bit)・PNG(8/16 bit)
仕様
ダウンロード
画像
使い方
使い方は次のページです。
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