PuTTYjp: Windows 版のビルド方法

MinGW を使う場合 (Cygwin または Unix 環境)

  1. Cygwin を起動します。または、Unix 環境でシェルを起動します。
  2. 適当な作業ディレクトリを作ります。
    $ mkdir /tmp/putty ; cd /tmp/putty
  3. オリジナルの PuTTY のソースファイルを展開します。ファイル名の大文字小文字の違いがあるため、Unix 版のソースを展開したほうが簡単です。
    $ unzip -La ~/putty-src.zip

    または

    $ tar xvzf ~/putty-0.63.tar.gz

    ~/ には putty-src.zip のあるディレクトリの POSIX パス名を指定します。

  4. puttyjp.patch をあてます。
    $ patch -Np1 < ~/puttyjp.patch

    ~/ には puttyjp.patch のあるディレクトリの POSIX パス名を指定します。

    Makefile.* について: うまくパッチがあたらない場合は、それらのファイルについてはパッチを適用せず、後から perl mkfiles.pl コマンドを実行することで生成してください。

  5. Makefile.cyg を使って make を実行します。Cygwin 環境の場合は以下のようになります。
    $ cd windows
    $ make -f Makefile.cyg

    いくつかのファイルのコンパイル時に警告が出ますが、たぶん無視しても構いません。

    Unix 環境の場合、MinGW のクロスコンパイラを使用します。Debian GNU/Linux 4.0 の公式パッケージ mingw32 を使用する場合は以下のようになります。

    $ cd windows
    $ make -f Makefile.cyg TOOLPATH=i586-mingw32msvc-

    TOOLPATH= の後ろの部分を、適切に指定してください。

MinGW 4.6 以降などの場合、以下の修正が必要なことがあります。

MinGW を使わない場合

  1. ファイルを展開し、MinGW の場合と同様にパッチをあてます。Unix の patch コマンドに相当するプログラムを持っていない場合は、別途入手してください。
  2. もとのドキュメントに従って生成します。このとき、iso2022.c および l10n.c もコンパイルし一緒にリンクするようにしてください。

MinGW 以外での確認を行っていないため、修正が必要な場合があるかもしれません。

PuTTYjp: Unix 版のビルド方法

  1. シェルを起動します。
  2. 適当な作業ディレクトリを作ります。
    $ mkdir /tmp/putty ; cd /tmp/putty
  3. オリジナルの PuTTY のソースファイルを展開します。
    $ tar xvzf ~/putty-0.63.tar.gz

    ~/ には putty-0.63.tar.gz のあるディレクトリのパス名を指定します。

  4. puttyjp.patch をあてます。
    $ patch -Np1 < ~/puttyjp.patch

    ~/ には puttyjp.patch のあるディレクトリのパス名を指定します。

    Makefile.* について: うまくパッチがあたらない場合は、それらのファイルについてはパッチを適用せず、後から perl mkfiles.pl コマンドを実行することで生成してください。

  5. Makefile.gtk を使って make を実行します。
    $ cd unix
    $ make -f Makefile.gtk

    いくつかのファイルのコンパイル時に警告が出ますが、たぶん無視しても構いません。

Hideki EIRAKU